アクタスのパートナーが「圧倒的なプロ」と認める人と「プロの中で抜きん出るプロになるには?」をテーマに対談。
圧倒的なプロフェッショナルになるためのヒントが満載です。
第4回はアクタスの中でも組織マネジメントに定評のある二人に
アクタスが掲げる「専門力×人間性」と「組織とプロの関係」について紐解いてもらいました。

Vol.04

  • 飯塚 和正
  • 坂本 敏文
飯塚 和正×坂本 敏文
飯塚 和正 Profile
いいづか・かずまさ アクタス税理士法人社員 税理士。中小・中堅・上場企業の税務コンサルティングで経験を積みながら、入社2年目にSPC業務の運営プロジェクトに参画。当時SPCで数百社の管理実績を築いたエキスパートのひとり。その後、経理アウトソーシング部門などの複数部門のマネジメントを担い、経営陣に「アクタスの組織改善に関わらせてほしい」とお願いし、税務部門の業務改革や教育体系、人事制度など、人が育つ環境の土台を整えていった。37歳でパートナーへ昇進。現在、税務の3部門を率いる。坂本とは同年入社。
坂本 敏文 Profile
さかもと・としふみ アクタスITソリューションズ株式会社 代表取締役。入社から約8年間、グローバルIT企業の経理業務やERP導入の講師やコンサルティングで経験を積む。その知見を活かしアクタスで中小企業向けのシステム提案ビジネスを行うも市場に受け入れられず、苦しい時期を味わう。2010年、社内起業でIT部門を仕切り直す機会を得て、試行錯誤のうえ2015年にマイナンバー導入サービスで起死回生の大ヒット。現在も税務会計と人事労務と連携しながら、新しいITサービスの開発にメンバーたちと取り組んでいる。

継続が「専門力×人間力」を上げる

坂本入社当初のゴルフコンペで、やたらとうまいヤツがいるなぁと思っていたら、それが飯塚さんだった。いまもアマの大会に出ていますよね。

飯塚(笑)。えぇ、可能な時期は毎週末練習かコースに出ていますね。大学から続けてきて、いまもコツコツと苦手なアプローチの練習をしています。やっぱり継続に勝るものはないので。

坂本それは飯塚さんが担当されている毎月のアクタスニュースレターに通じるものがあります。あの継続力はすごい。

飯塚ありがとうございます。もう10年になります。細々と種をまき続けたことで、ようやく花が開いてきて、読まれているお客様から紹介したい、契約したいとご連絡をいただけるようになって。続けて来たからこそですね。

坂本そこがプロなんですよ。成果が出るまで地道に続ける。僕は粘り強い人がプロかなと思っていて。

飯塚税理士試験もそうですが、コツコツとひとつのことを続けられる力は強いかもしれないです。でも、坂本さんと一緒に仕事をするたび、状況を把握する能力にいつも驚いていて、情報の整理整頓がすごく上手い。しかも、どんな状況でも、熱くなりすぎずに冷静で。

坂本情報の整理整頓はアクタスITソリューションズ(以下AIT)の提供価値でもありますからね。お客様の業務を整理整頓して、いつも正しいデータをすぐに取り出せる状態にしておく。それとあまり感情的にならないようには意識しています。

飯塚それがナチュラルにできる。僕にはできない(笑)。あと、ゼロから立ち上げる案件は必ず声をかけてしまう。やっぱり坂本さんの専門力×人間力が指数倍数的な結果になっているからですね。

坂本それは、どういうことですか?

飯塚専門力×人間力はプロを表す指標であり公式だと捉えていて、例えば専門力2×人間力1=2はふつうのプロ。2×2=4からが指数倍数的になるので、感覚的には4以上までいくと一目置かれるプロとして認知され始めるのかなと。

坂本専門力がいくらすごくても、人として不誠実なら人間力はマイナスになる。

飯塚そうです。専門力10×人間力マイナス1ならマイナス10。逆にいくら人が良くても専門力がなかったらプロではないですよね。だから両方を常にあげる努力をしている人が圧倒的なプロになれる。

坂本確かにそうですね。僕は最近注目しているのは振り返る力のある人がプロの中でも突き抜ける人かなと思っていて、うちのマネージャーの小林さんが必ずやるんです。どこが良かったのか、悪かったのか。プロジェクトに携わった全員に聞いて、次に活かす。すると継続的に成長していくんです。時間が経つとそれは明らかな力の差となっている。いまAITに振り返りの習慣を作ってくれている。これって飯塚さんのような地道にコツコツと続けられる人は自ずとやっている気がします。

飯塚あぁ、確かにやっています。帰りの電車でこういう伝え方もあったなと反省したり。ゴルフも大会後の練習がいちばん身に付きますね。振り返らないと自分の位置確認ができないですし、確認できてこそ自分の専門力と人間力を上げることができると思うんです。

対談:圧倒的なプロとは

圧倒的なチームが圧倒的なプロを産む

坂本飯塚さんが言うような専門力と人間力の両方を上げるには、僕はチームで成果を出すことに徹することがいちばんかなと思うんです。

飯塚組織力をいかに使うか。

坂本そうです。チームとしての専門力と人間力を高めていけば、個人も上がっていくんじゃないかと。それには、リーダーであればメンバーに目指す成果をわかりやすく伝え、一人ひとりの強みとチームにとって必要な存在であることをわかってもらう努力をする。メンバーはチームに貢献するには何ができるのかを自ら考え、必要な能力を磨く努力をする。チームで成果を出すための個々のアクションが、個人の専門性と人間性を高めていく。

飯塚それはありますね。一人の力は限られていますからね。税理士も一人でいくら頑張ってもこなせる量は限られている。個人の力を何倍、何乗にもできるのがチームであり、組織。

坂本はい。一人ひとりの強み、弱みも違いますし、チームなら弱みを一人で克服するのではなく、誰かが助けてくれる。それに客観的な視点や意見もあるので振り返りもしやすい。

飯塚そういう組織のメリットを理解して、活かせる人が圧倒的になっていく。

坂本そうだと思います。そのカルチャーを僕はアクタスに醸成していきたくて。例えば、AITではメンバー全員が診断テストを受けて、お互いの理解のためにそれぞれの強みと弱みを共有しています。

飯塚坂本さんの強みは何でした?

坂本僕のいちばんは成長促進。

飯塚やっていることそのもの。

坂本メンバーの成長を意識しているので、結果を見て、嬉しかったです(笑)。でも、これも個性の異なる3部門を率いている飯塚さんのマネジメントやバランス感覚を参考にしているからだと思うんです。どの部門のメンバーともいい信頼関係を築くためのコミュニケーションはとても参考になります。

飯塚いやいや、僕は色がないんですよ。無色透明のマネジメント(笑)。

坂本実はそれが大事で飯塚さんの色が出ないから、メンバーの強みが立ってくる。

飯塚僕は人に教えたり、育てるのが好きで、裏方で頑張るほうが合っているんです。だから経営者をサポートするこの仕事自体が向いているし、アクタスという看板を支えていくのが性に合っていることなので独立はしないですし、組織でなければそれはできませんから。

坂本僕も入社してからずっとお客様先に常駐していたのですが、税務会計や人事労務との相乗効果を生み出すために戻って来ました。戻ってきてからは結果が出せずに苦しかったですが、いまそういう仕事が少しできているかなと思うと、やっぱりあきらめずにやってきて良かったなと思います。

飯塚僕らの税務会計や人事労務と坂本さんのシステムの相乗効果でお客様へ提案ができるのが、アクタスの強みになっていますからね。

坂本いまアクタスがお客様から求められている成果は属人的なスキルでは応えられないレベルですし、やっぱり僕はアクタスをチームで成果を出したり、新しいことを生み出せるような組織にしたくて。圧倒的なプロチームをつくりたいんです。

飯塚共感できますね、すごく。やっぱり圧倒的な組織が圧倒的なプロを産み出すし、そうした圧倒的なプロを目指している人が集まった組織はもっと圧倒的になる。

坂本その循環がまわり続けて、アクタスも個人も成長し続けている。

飯塚結果が出るまでコツコツと、誰もが頑張っていますからね。

対談:圧倒的なプロとは

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